アプリ開発のやり方|初心者でも迷わない7つの手順を丁寧に解説

本記事は、スマホアプリ開発の初心者が「どこから手をつければいいか分からない」という疑問点を明確にするために、7つの手順で細かく説明しています。また、手順と合わせて、スマホアプリ初心者が知っておきたい情報よくある質問を解説しています。

本記事を読むことで、「スマホアプリ開発の初めの一歩を迷いなく踏み出すこと」ができます。

初心者でも迷わない7つの手順

アプリ開発は7つの工程があり、特に重要な工程は企画、開発会社選定、要件定義・設計です。
上流工程である、企画・要件定義はアプリ開発にとって大事な基礎となります。建築物同様に、基礎が固まっていない状態の制作物は、多くの欠陥を生じたり、想定とは異なるものなってしまいます。

■アプリ開発工程(内容要確認)

工程作業者内容
企画発注者アプリの目的、ターゲット、解決したい課題を明確にする。
開発会社選定発注者実績や提案内容、予算などをもとに最適なパートナー企業を選ぶ。
要件定義・設計発注者 & 開発者必要な機能や画面構成を決め、システムの仕組みを設計する。
開発開発者設計書に基づき、プログラミングを行って機能を実装する。
テスト発注者 & 開発者動作の不具合がないか、仕様通りに動くかを厳しくチェックする。
リリース(納品・検収)開発者アプリストア及び任意の環境にアプリを配信し、ユーザーが使える状態にする。
保守・運用発注者 or 開発者バグの修正やOS更新への対応、サーバー管理を継続的に行う。

作業者欄を見て分かる通り、アプリ開発は開発者に丸投げして終わりではなく、開発者と共にアプリを作り上げ、運用していく必要があります。開発期間から保守運用期間を含めると数ヶ月〜数年間の関係となる為、開発会社選定も重要な工程になります。

①企画

作業者:発注者

アプリを制作する目的、ターゲットとなるユーザーの設定、アプリによる成功指標の設定など、アプリ開発の根本となる項目を明確化します。
企画書やRFP(提案依頼書)を作成することは最重要事項です。作成することで、社内や開発会社に正確に意図を伝えられます。

■企画書項目

項目内容
背景・目的なぜそのアプリを作るのか、解決したい課題は何か
ターゲット設定年齢、性別、利用シーンなど、誰に使ってもらいたいか
競合調査類似アプリを分析し、自社アプリならではの差別化ポイントはどこか
対応OSネイティブ(Android,iOS)、Webなど
主要機能の選定必須必要とオプション機能のリスト化、及び機能優先順位決め
予算開発費用・ランニングコスト(サーバー費用など)・マーケティング費用の計画など
スケジュールアプリ開発は3ヶ月〜数年単位かかるため、着手時期やリリース時期の計画
収益モデル無料提供、広告収入、月額課金、買い切り制などのマネタイズ手法
プロモーション計画ユーザー獲得方法の検討(SNS、広告、既存顧客への告知など)
成功指標の設定ダウンロード数、アクティブユーザー数、売上貢献上昇率など、成功と判断するための指標設定

開発会社選定

作業者:発注者

アプリ開発を外注する場合は、開発会社の選定を行います。
企画書やRFP(提案依頼書)を元に、自社の要件に合う開発会社を探しましょう

選定方法を5つの工程に分けて解説します。

開発会社の調査

開発会社の検索や調査方法は、主に3種類あります。

調査方法内容
インターネット検索開発会社HPを確認する方法です。
メリット:自社のサービスや実績を詳しく調査することができる点
デメリット:数ある開発会社を個別に探すのは難しい
自社ブログを公開している場合のポイントとして、「現場で培った知見や解決策」などが具体的に公開されており、課題解決への向き合い方を知ることができる判断材料となります。
ビジネスマッチングサービスの活用発注を支援するビジネスマッチングサービスを活用する方法です。
メリット:複数の開発会社をまとめて紹介してくれる
デメリット:サイト上の情報だけでは決断するに乏しい
紹介時に一斉に開発会社からメッセージや電話などの連絡がくるので、急いで開発会社を探している場合に有効です。
取引先・知人の紹介取引先や知人から紹介を受ける方法です。
メリット:探す手間が省け、ある程度信頼がある会社を探せる
デメリット:要件が合わない場合や、相場より高い可能性がある
実際に紹介した企業の実体験を聞けるのは貴重です。紹介された会社と合わせて、複数社を比較検討しましょう。

それぞれの状況に合わせて調査方法を選択し、最適なパートナーを探しましょう。

調査方法に関わらず重要な共通点は、企画書やRFP(提案依頼書)を作成することです。
企画書やRFPを作成することで、発注者は各社ごとに何度もヒアリングを受ける必要がなく、開発者は要件の背景や実現したいことを明確化することができ、双方スムーズに進めることができます。

お問合せ

お問い合わせは4つの工程に分けられます。

企画書・RFPを提出した場合、商談せずに見積もりを出してもらう場合もあります。
アプリ開発依頼が初めての場合は、商談の場を設け、疑問点や不満点など色々と相談してもらうと良いでしょう。
初回商談の時間は、一般的に30分〜1時間程度になります。

見積もり及び提案の比較検討

複数社から見積書及び提案書を提出してもらった後、比較検討のフェーズに入ります。
評価すべきポイント5つあります。

確認項目内容
見積金額の妥当性複数社の見積書と比較して金額に大きな差がないか、想定費用に収まっているか。ある程度細かい粒度で、見積もりが細かく表記されているかを確認します。想定費用と大きく差が出てしまうことを想定し、複数パターンの見積書を作成してもらいましょう
また、企画書やFRPが具体的ではない場合、各社によって見積もりが大きくブレる可能性があります
提案内容の具体性とその根拠提示した課題に対する解決策が、具体的に示されているか要望の実現が難しい場合、根拠となる理由と、別の提案内容が示されているかを評価します。
開発スケジュールと納期各工程(要件定義・開発・テスト・リリース)で無理のない計画を立てられているか。納期に間に合いそうか。遅延リスクに対する備えが確保されているかを確認します。
特に、外的要因であるストア審査では、リジェクトと修正を往復することが想定されるので、十分に余裕を持った計画ができているかを確認します。
保守運用の体制と費用リリース後のバグ修正・OSアップデート対応・障害対応など、サポート範囲と体制の確認。保守運用時のランニングコストなどを確認します。
検収・納品物についての確認事項開発完了となる条件が明確(検収内容)になっているか、納品物の一覧(設計書やソースコードなど)が定義されているかを評価します。

要望に対して、予算・納期・技術の方面で実現が難しい場合があります。そのような時に、はっきりと難しいと判断し、別の方法で再提案してくれる担当者(開発会社)を選んだ方が、後々のトラブルを回避できるでしょうあいまいな提案のまま要件定義を終えてしまうと、開発フェーズで次々とトラブルが発生することが予想されるためです。

契約締結

契約時に確認しておくべきポイント4つを解説します。

項目内容
業務内容報酬業務内容の範囲・開発報酬・支払いタイミングなどが記載されていることを確認します。機能追加による報酬変動も予想されるため、取引全体の基本ルールは「基本契約」として取り決め、報酬変動などがあった場合は「個別契約」として締結を行い、都度報酬と業務内容を決めるように規定することがあります。
検収方法検収とは開発会社から納品された成果物を検査することをいいます。検収作業が完了することで、全ての開発完了がとなります。ここでは、成果物・検収実施期間・検収不合格となった際の取り決めなどを確認しておきましょう
著作権の取り決めプログラムは開発会社の著作権として保護されます。しかし、将来的に開発会社を変更したり、内製かすることを考えると、発注者に著作権を帰属したいと考えることもあります。著作権が誰に帰属するのかを明確にする必要があります
契約不適合責任検収後に不具合が見つかった場合、開発会社がいつまで補修を行うかを確認します。具体的に、「◯ヶ月まで契約不適合の責任を負う」といった記載が考えられます。

開発内容、開発費用、納品物、納期、検収条件など事前にすり合わせ、契約書を作成することでトラブルを未然に防ぐことができます
初めてアプリ開発を行う場合は、法律事務所に契約書作成及び確認の依頼をすることを、検討するとよいでしょう。

キックオフ

契約締結を終えたら、キックオフミーティングを行います。
関係者顔合わせや、スケジュールの確認、連絡手段の確認、必要ツールの確認や手配などを行います
以後は要件定義のフェーズに入り、コミュニケーションが増えるため、顔合わせをしておくことで、良好な関係を築けるようにしておきます。

③要件定義・設計

いよいよ、全工程で最も重要な要件定義に入ります。
この段階ですでに、企画書やRFP(提案依頼書)を元に提案を行っているので、おおまかな方針は決まっています。要件定義では、さらに細かな要件を分解・明確化し、要件定義書・設計書に落とし込む作業を行います

■要件定義書・設計書項目

項目内容
導入・概要・背景と目的(なぜそのアプリを作るのか、現状の課題と解決したいゴールの設定)
・ターゲットユーザー(誰に使ってもらいたいか)
・アプリ全体の概要
業務要件・業務フロー:システム導入前後の業務内容や業務の流れを必要に応じて図解
機能要件・機能一覧:実装すべき全機能(ログイン、検索、データ登録、通知など)のリスト
・外部システム連携:他のツールや既存システムとのデータ連携方法
非機能要件・性能・拡張性:同時接続数やレスポンス速度、将来のデータ増加への対応
・セキュリティ:認証方式、アクセス権限管理、通信の暗号化
・保守・運用:リリース後のバグ対応体制や、データのバックアップ頻度
開発スケジュール各工程(開発・テスト・リリース・保守運用)のスケジュール決定
設計書システム設計:要件定義でまとまった機能を具体化するための設計作業
データ設計:システムで扱う情報を整理し、データベースで効率よく管理するための構造を定義
テスト設計:開発したシステムが設計通りに正しく動くかを確認するための、検査項目や手順を計画する工程
デザインワイヤーフレーム:画面要素(テキスト、ボタンなど)の配置や画面構成を、線や枠を用いて描いた設計図
UIUXデザイン:ワイヤーフレームが設計に対して、UIUXデザインは意匠。色やアイコンなどユーザーが使いやすいようにデザインを作成

作業者:発注者 & 開発者

発注者の役割

発注者は、企画書及びRFPに記載されている要件の明確化、要件ヒアリング、開発者提出資料の確認を行います
要件定義後は基本的に開発者の工程となる為、発注者にとってはここまでが最も時間のかかる工程になります。あと少し頑張りましょう。

開発モデル(詳しくは開発モデル(ウォーターフォール、アジャイル)を参照)にもよりますが、要件定義完了後では基本的に要件の変更はできません。要件の変更や追加がある場合、スケジュール遅延や開発費用変動の可能性がある為、事前に開発会社に確認しておきましょう。

開発者の役割

開発者は、要件ヒアリング、要件定義書作成、設計書作成、デザイン作成、発注者へ資料提出及び修正を行います
要件定義完了の段階で、アプリを作る上で必要な資料が揃います。

④開発

作業者:開発者

開発工程では大きく3つシステムを構築します。

項目内容
アプリ開発(フロントエンド)ユーザーが直接操作する画面のインターフェースを構築し、ボタン操作や画面遷移などの動きを実装します。iOS/AndroidそれぞれのOSで快適に動作するよう、デザインの再現や操作感の最適化を行います。
バックエンド開発データの保存やユーザー認証、外部システムとの連携など、アプリの裏側で動くサーバー側の処理を構築します。データベースの設計やAPIの開発を行い、フロントエンドからの要求に対して正確な情報を安定して返せるようにします。
ダッシュボード開発(Web管理画面)運営者がユーザー情報やコンテンツの更新、利用状況の分析などを行うためのWebベースの管理用画面を作成します。データの登録・編集機能やグラフによる可視化を実装し、日々の運用業務を効率化するためのツールを整えます。

開発者が各工程で気をつけているポイント

アプリ開発(フロントエンド)

ユーザーが直接触れるインターフェースのため、快適かつセキュアにアプリを使えるように考慮して開発します。具体的には、大量コンテンツを一覧表示する際に画面が重くならないようしたり、セキュアな情報を扱う場合はアプリ内にデータを保存しないなど、デザイン設計では表現できなような点も意識して実装します。

バックエンド開発

ユーザーが直接目にすることのない領域ですが、セキュリティと拡張性を最優先に実装します。通信経路の暗号化はもちろん、認証トークン等を用いた適切なアクセス制御を行い、悪意ある第三者による情報の抜き取りや不正操作を防止します。また、重要なロジックをサーバー側に集約することでデータの整合性と安全性を担保し、ユーザー急増時にもパフォーマンスを維持できるスケーラブルな構成を構築します。

ダッシュボード開発(Web管理画面)

運営者がミスなく操作できることはもちろんのこと、運営者権限の差異による操作制御や、不正利用対策などを考慮して開発を行います。

⑤テスト

作業者:発注者 & 開発者

テストには大きく分けて4つ種類があります。

テスト項目内容
単体テストプログラム(関数やクラスなど)の最小単位で動作を確認する初期工程です。この段階で細かなバグを確実に修正することで、プログラムの基礎部分の品質を担保します。
結合テスト単体テスト済みの各部品を組み合わせ、コンポーネント間のデータ連携やインターフェースを検証します。設計通りの操作が可能か、データの不整合がないかを確認します。
総合テストソフトウェア全体の挙動や性能、負荷耐性、セキュリティなどを網羅的に評価します。システム全体が仕様通りに動作し、期待されるパフォーマンスを発揮するかを検証します。
受入れテスト開発の最終工程として、発注者がビジネス要求を満たしているか確認します。実際の運用を想定した使い勝手や品質をチェックし、納品前の最終判断を行います。

開発者の役割

単体テスト、結合テスト、総合テストを順次行います。
システムの観点からテストを行い、システム設計書や要件定義書に沿って作成したテスト設計書を元にテストを行います

発注者の役割

受入テストの実施を行います。
受入テストは総合テストまでとは異なり、実際に発注者が求めている要件を満たしているか、快適に利用できるかなど、業務的な観点からテストを実施します。システム観点のテストは満たしていても、業務で使えなければ意味がありません。その為にも、受入テストによる業務的な観点からのテストは必要不可欠です。

⑥リリース(納品検収

作業者:開発者

一般的なアプリの場合、AppStore(Apple)やGooglePlay(Google)の各ストアにアプリをリリースします。また、社内アプリや特定範囲での使用を考えている場合は、一般公開せず一部範囲や非表示アプリとしてリリースすることが可能です。

公開範囲によっては要件の変更がありうるため、要件定義前からリリース範囲の検討をしておきましょう

注意点としては、ストア審査は1週間以上を見込んだ方が良いでしょう。アプリ審査が厳格化していることや、リジェクト内容によっては修正に時間がかかること、米国の営業時間で審査を行っているためタイムラグが発生することが考えられる為です。

納品

納品物(ソースコードや資料など)を発注者指定先に納品します。

検収

契約提携時に取り決めていた通り、成果物・検収実施期間・検収不合格となった際の取り決めなどを元に、検収作業を行います。検収作業完了後、開発は完全に完了となり、開発会社に費用を支払います。

⑦保守・運用

作業者:発注者 or 開発者

以上でアプリの開発工程は完了しました、お疲れ様でした。しかし、アプリ開発は作って終わりではなく、むしろこれからアプリが稼働しユーザーがアプリを使い始めます。そこで、ユーザーがアプリを継続的に使ってもらう為にも、保守・運用が必要になります。

一般的には、依頼した開発会社に引き続き保守・運用を依頼します。しかし、開発だけ外注し、保守・運用は自社で対応する選択肢もあります。小規模なアプリや社内アプリなどの場合、開発会社に頼らず発注者自身で運用を行う場合もあります。

自社で保守・運用を行う場合の注意点として、ダッシュボードの使い方や各種サービスなど、運用に必要なサービスの取扱説明書を作成してもらいましょう

その他発注者対応項目

AppStoreやGooglePlayの開発者アカウントは発注者がアカウントを作成し、開発者に共有してもらう必要があります。また、その他サービスを使う場合も同様のケースが多くあります。

■AppStore・GooglePlayのリリースに必要な対応

  • DUNS番号発番
  • AppleDeveloperProgramアカウント作成
  • GooglePlayConsoleアカウント作成
  • その他サービスの管理アカウント作成
  • その他サービスの支払い設定
  • など

アプリ初心者が知っておきたい情報3選

アプリの種類

アプリは大きく分けて2種類に分類されます。
スマホアプリの方が、動作が早く・拡張性に優れています。ブラウザアプリは、導入(インストール)ハードルが低く・開発費用を抑えられる特徴があります。

アプリは5つの種類があります。種類ごとにそれぞれ強みがあるので、自身に適切なアプリ種類を検討して下さい。本記事では、クロスプラットフォーム(特にFlutter)をおすすめしています。

動作環境 種類 おすすめ度 内容
スマホ クロスプラットフォーム ★★★★★ Flutter等のフレームワークを用い、一つのコードでiOSとAndroid両方のアプリを開発します。品質の高さと開発効率の良さを両立でき、現代のアプリ開発において最もバランスの取れた手法です。
スマホ ネイティブ ★★★★☆ iOSはSwift、AndroidはKotlinなど各OSごとに開発を行います。端末の性能を最大限に引き出せますが、OSごとに別々の開発が必要なため、コストや期間が膨らみやすい傾向にあります。
スマホ ハイブリッド ★★★☆☆ WEB技術(HTML/CSS等)をベースに、アプリの枠組みを被せた手法です。開発コストは抑えられますが、ネイティブやクロスプラットフォームに比べると操作感や動作速度が劣ります。
ブラウザ WEBアプリ ★★☆☆☆ ブラウザ上で動作するシステムで、インストール不要で利用できるのが利点です。一方で、プッシュ通知やカメラ連携などのデバイス固有機能の活用には制限が多く、アプリとしての体験は限定的です。
ブラウザ PWA ★★☆☆☆ WEBサイトをアプリのようにインストール可能にした仕組みです。手軽に導入できキャッシュ機能も使えますが、ストア配信が基本できないため、アプリとしての認知度や信頼性を高めにくい側面があります。

開発モデル(ウォーターフォール、アジャイル)

開発モデルは、ウォーターフォールモデルアジャイルモデルの2種類があります。

■ウォーターフォールモデル

ウォーターフォールモデルは、滝のように1方向に各工程が流れていく開発モデルです。

各工程を1つずつ確実に終わらせるため役割が明確であり、進捗状況が分かりやすい特徴があります。弱点として、各工程が完了するまで進めない、前工程に戻ることができない、後工程で変更があった際に計画が大きく崩れる場合があります。

■アジャイルモデル

アジャイルモデルは、各工程を小さく回し何度もリリースする開発モデルです。

ユーザーのフィードバックを得て改善を行い、素早くアプリをリリース行える特徴があります。
弱点として、要件の変更が少ないプロジェクトは効果が薄く、何度も仕様変更が行える環境であるがゆえに方向性がブレやすい場合があります。

ウォーターフォールモデルとアジャイルモデルの比較

項目ウォーターフォールモデルアジャイルモデル
計画の立てやすさ・管理のしやすさ⭕️ 各工程が1方向に流れているので分かりやすい❌ サイクル形式なのでウォーターフォールに比べて分かりにくい
スピードの速さ❌ 工程が大きいので終わるまで時間がかかる⭕️ 各工程が小さいのでスピードがある
柔軟性❌ 各工程が終わるまで次の工程に入れない⭕️ 各工程が小さいので前工程に戻りやすい
顧客満足度❌ フィードバックを得てからリリースするまで時間がかかる⭕️ 小さいリリースを素早く行える

ウォーターフォールモデルは、初回リリース時や用件が明確なプロジェクトに向いています。
ジャイルモデルは、保守運用時や、ユーザーのフィードバックを素早く得たい場合に向いています。

ご自身のプロジェクトに合わせて開発モデルの検討を行いましょう。

開発手法(フルスクラッチ、ローコード、ノーコード)

開発手法は、フルスクラッチノーコードローコードの3種類があります

  • フルスクラッチ開発:アプリのオーダーメイド開発。0からプログラミングを行う為、デザイン性・拡張性・カスタマイズ性に強いです。
  • ローコード開発:基盤となるパーツを利用しつつ、必要な箇所だけコードを書き加える手法です。フルスクラッチの柔軟性とノーコードの速さをバランス良く取り込めるため、ビジネスの成長に合わせた拡張にも対応しやすいのが特徴です。
  • ノーコード開発:あらかじめ用意された機能を組み合わせるだけで構築します。プログラミングが不要なため圧倒的なスピードでリリースできますが、プラットフォームの制約を受けるため、独自のデザインや複雑なロジックの実装には限界があります。

■フルスクラッチ開発、ローコード開発、ノーコード開発比較表

評価項目フルスクラッチ開発ローコード開発ノーコード開発
UI/UXデザイン性
機能拡張性
カスタマイズ性
外部連携
開発速度
開発コスト
おすすめ度

本記事では、フルスクラッチ開発をおすすめしています。ローコード開発やノーコード開発では、長期的に見た時にデザイン性、機能拡張性、カスタマイズ性においてフルスクラッチ開発に劣る為スケールするにも限界がありますです。また、ローコード開発やノーコード開発で成長してきたアプリから、フルスクラッチ開発に切り替えたいというお声をよく頂く為です。
しかし、小さいアプリを作りたい場合や、用途が限定的である場合は、開発速度や開発コストが抑えられるローコード開発・ノーコード開発が向いています。

よくある質問

アプリ開発費用相場について

アプリ開発費用相場は300万円です。

アプリの規模や、ジャンル、要望によって開発費用は大きく変動します。
企画検討段階であらかじめ調査しておきしょう。

アプリ開発の費用相場について、以下の記事に詳しく説明しています。

外注する際のポイントについて

外注する際に最も大切なことは、開発背景や目的・ゴールを明確にし、企画書に言語化することです。社内外でやりたいことが伝わるように、企画書及びRFP(提案依頼書)を作成しましょう。

他にもいくつかポイントがあります。以下の記事に詳しく説明しています、ご参考下さい。

おわりに

本記事では、アプリ開発のやり方として初心者向けに7つの手順を詳しく説明しました。また、初心者が知っておきたい情報や、よくある質問についても説明しました。はじめの一歩として、まずはやりたいことを明確化し、言語化することから始めましょう。

株式会社AppBellでは、アプリ開発初心者の方から多数のご相談を受け、ご支援させて頂きました企画書の作成からご依頼頂けますので、まずはお問い合わせフォームからご連絡を頂けますと幸いです


アプリを外注する際の8つのポイント|アプリ外注の流れを徹底解説

初めてスマホアプリを開発する場合、「何からすれば良いのか」「何を気を付ければよいのか」など、分からないことが多いでしょう。

そこで、本記事ではアプリを外注する際のポイントや、アプリ開発では何が行われているかなど、初めてアプリ開発を行う方に対して分かりやすく解説を行います。

まず、アプリを外注する際のポイントは以下の8となります。

  • 外注する前に開発の背景や目的、ゴールを言語化する
  • 開発会社の実績や強みが要望とマッチしているか
  • 見積もりを複数社から取る
  • 担当者のコミュニケーションに問題ないか
  • 予算と納期をおおまかに決めておく
  • 保守運用費用と開発体制の確認
  • 開発手法の理解
  • 知的財産権の帰属を明確にする

アプリを外注する際の8つのポイント

1. 外注する前に開発の背景や目的、ゴールを言語化する

アプリ外注の第一歩は、「なぜ開発が必要か」「何を達成したいか」という根本的な背景を言語化することから始まります。
これらが明確になれば、開発会社は単に機能を開発するだけではなく、目的達成のための最適な手段「How」を提案できるようになります。
背景という「Why」を提示することで、開発会社は意図を理解し提案の質が向上します。

企画書には何を書けば良いかについては「アプリ開発は8つの工程に分かれている。各工程について詳細に解説 1.企画」の企画書項目をご参考ください。

  • 「なぜ作るのか」という目的「Why」を明確にする
  • 整理事項を元に各項目を言語化し企画書を作成する

2. 開発会社の実績や強みが要望とマッチしているか

開発会社選びで重視すべきは、自社の要望と企業の「実績・強み」が合致しているかという点です 。

まず、同ジャンルのアプリ開発実績があるかを確認しましょう 。類似実績があれば、業界特有の知識があり、専門知識のインプットの省略が期待できます。
また、開発会社によっては、既存のコンポーネント(部品)を再利用できる場合もあり、開発時間の削減を期待できます。

また、各社には異なる強みがあります。

強み説明
開発手法フルスクラッチによる柔軟な開発か、ノーコードによる低コスト開発か
得意ジャンルマッチングアプリなどの特定分野への特化した豊富な知識
開発規模大規模・高機能なアプリか、シンプルでハイスピードな開発手法か
支援範囲開発対応のみか、企画から運用までワンストップで対応可能か

「費用を抑えて小さく始めたい」や「時間をかけて最高品質を目指す」といった自社のスタンスを明確にし、それに適した特徴を持つ会社を選ぶことで、着手後の「イメージと違う」といったトラブルを未然に防げます。

  • 類似ジャンルの開発実績を確認する
  • 自社の優先事項と開発会社の強みを照らし合わせる

3. 見積もりを複数社から取る

適正な価格で発注するために、必ず複数社から見積もりを取って相場を見極めましょう。
1社のみでは、提示された費用や期間が妥当なものか判断が難しいためです。

ただし、事前の要望が言語化されていないと、各社で前提条件が異なり、見積もり金額が大きくブレる可能性があります。
精度の高い比較を行うためにも、企画書を作成したうえで依頼することでより詳細な見積もりを提出してくれるでしょう。

  • 複数社への相見積もりで相場を把握する
  • 要望を言語化して見積もりのブレを防ぐ

4. 担当者のコミュニケーションに問題ないか

開発会社の担当者とのコミュニケーションの質は、アプリの最終的な品質に直結します。特に窓口となる担当者の理解が不足していると、現場のエンジニアに要件が正しく伝わらず、致命的な手戻りが発生するリスクがあります。
また、アプリ開発は数ヶ月〜1年以上かかる場合があり、保守運用を含めると中長期の関係となります。よって、ヒアリングの時点でパートナーとして信頼できそうか、ということも意識しておきましょう。

検討段階では、以下の点に注目しましょう。

  • 積極的に提案してくれるか:要望をただ受け入れるだけでなく、専門家の視点からリスクを指摘し、より良い代替案を提示してくれるかを見極めます
  • 専門用語の丁寧な解説:難しい技術用語を、こちらが理解できる言葉に翻訳して説明してくれる姿勢があるかを確認します
  • レスポンスの速さと正確さ:検討段階での連絡の遅さは、開発中のトラブル対応の遅さに直結します

誠実で質の高いコミュニケーションができる担当者かどうかが、プロジェクト成功の鍵となります。

  • 担当者の理解度とレスポンスを確認する
  • リスクを指摘し代替案を提示できるか見極める
  • 中長期のパートナーとして信頼できそうか

5. 費用と期間の相場を把握しておく

アプリの開発費用や開発期間は、ジャンルや規模や機能ごとにおおよその相場を調べることができます。
開発背景を言語化する段階で相場について調査しておき、おおまかな費用やスケジュールを盛り込んでおくことで、ヒアリング時に開発会社にスムーズに連携することが可能になります。

また、アプリ開発では開発中に仕様変更やスケジュール調整を行うことが度々あるので、費用・スケジュール共にある程度余裕を持たせることおすすめします。

  • 相場を把握しておくことで、調査段階でおおまかな費用と期間を計画することができる
  • 計画の段階で、費用・スケジュール共にある程度余裕を持たせておく

相場関連記事: アプリの開発費用相場は300万円|アプリ開発費用の相場を徹底解説

6. 保守運用費用と開発体制の確認

アプリ開発はリリースして終わりではなく、日々起こりうるバグの修正やサーバー障害による即時対応など、ユーザーに長く使ってもらう為に保守運用の工程が必要になります。

サーバー費用やOSアップデート費用などのランニングコストや、サーバー障害対応やログ分析などの保守運用費用がかかります。

サーバー障害時に対応できる保守運用体制が整っているか、また自社で保守運用を行う場合は各種資料を用意してくれるかなどを確認をする必要があります。

  • サーバー障害時に対応できる保守運用体制が整っているかを確認
  • 自社で保守運用を行う場合は各種資料を用意してくれるかを確認

7. 開発手法の理解

開発手法として、主にウォーターフォール(計画重視型)アジャイル(柔軟重視型)の2通りがあります。

比較項目ウォーターフォール(計画重視型)アジャイル(柔軟重視型)
進め方のイメージ最初に全ての設計を終えてから、一気に作り上げる。
要件定義からリリースまで一方向のイメージ。
優先度の高い機能から、短期間で「作って確認」を繰り返す。
小さいサイクルを沢山回すイメージ。
メリット予算、納期、最終的な形を最初から固定しやすく計画を立てやすい触りながら改善でき、環境の変化や要望に柔軟に対応できる
デメリット途中の仕様変更が難しく、変更には追加費用がかかり、スケジュールに影響が出やすい
予算、納期の計画を立てにくい。
定期的なコミュニケーションが必要なため拘束時間が多い。
実物を確認する時期開発の終盤(完成間近)まで実物が見えにくい開発の初期段階から、動くものをこまめに確認できる
向いているケース初回リリース時、大規模開発、要件の追加変更が少ないアプリ初回以降リリース時、ユーザーの反応を頻繁に反映したいアプリ

大きく異なる点は以下3点です。
どのように進めていくか開発会社と擦り合わせる必要があります。

  • 予算とスケジュールの決まり方
  • 実際にアプリを触れるタイミング
  • コミュニケーション頻繁の差異による拘束時間
  • 初回リリースフェーズはウォーターフォール開発、アップデートフェーズはアジャイル開発がおすすめ

8. 知的財産権の帰属を明確にする

知的財産権は、制作物を作成した者に申請などなしに自然発生する権利です。
よってアプリの完成後、ソースコードなどの成果物に対する権利(知的財産権)が「自社に帰属するのか」あるいは「開発会社に留保されるのか」を契約前に必ず確認しましょう。

もし権利が自社に帰属しない場合、将来的にシステムを自社で管理する「内製化」や、別の開発会社へ「乗り換え」を行う際に、プログラムの改修や利用が制限されるリスクがあります。プロジェクトの出口戦略を見据え、権利の所在をあらかじめ明確にしておくことが重要です。

  • 契約前に知的財産権がどちらにあるのか必ず確認する

アプリ開発は8つの工程に分かれている。各工程について詳細に解説

アプリ開発の工程は8つに分かれており、企画からリリースと保守・運用までの流れを解説します。

1. 企画

「企画」段階では、「なぜ開発が必要か」・「何を達成したいか」を考え、具体的にターゲットユーザーの設定や競合調査などを行います。
アプリを外注する場合は、開発会社に意図が伝わらないと理想とかけ離れたアプリになってしまうため、特に重要な工程の1つになります。

企画書を作成することによって、外注先に意図を伝えるだけでなく、社内関係者と認識合わせを行うためにも重要な作業です。

■企画書項目

項目内容
背景・目的なぜそのアプリを作るのか、解決したい課題は何か
ターゲット設定年齢、性別、利用シーンなど、誰に使ってもらいたいか
競合調査類似アプリを分析し、自社アプリならではの差別化ポイントはどこか
対応OSネイティブ(Android,iOS)、Webなど
主要機能の選定必須必要とオプション機能のリスト化、及び機能優先順位決め
予算開発費用・ランニングコスト(サーバー費用など)・マーケティング費用の計画など
スケジュールアプリ開発は3ヶ月〜数年単位かかるため、着手時期やリリース時期の計画
収益モデル無料提供、広告収入、月額課金、買い切り制などのマネタイズ手法
プロモーション計画ユーザー獲得方法の検討(SNS、広告、既存顧客への告知など)
成功指標の設定ダウンロード数、アクティブユーザー数、売上貢献上昇率など、成功と判断するための指標設定

2. 開発会社選定

開発会社を選定するポイントは「アプリを外注する際の8つのポイント」をご参考下さい。

開発会社を使わずにアプリを開発する方法もあります。
社内アプリや小規模アプリなど用途によっては、選択肢として検討しておくと良いでしょう。

項目内容
自社開発(内製)社内のエンジニアがアプリを開発する手法。
メリット知見の蓄積や、柔軟性が非常に高い
デメリット:エンジニアにアプリの知識がない場合は、ハードルが高く、リリースまでに時間やコストを要する
フリーランス特定のスキルを持つ個人と直接契約する手法。
メリットコストは抑えやすい
デメリット:組織的なバックアップがなく、急な体調不良や契約終了でプロジェクトが頓挫する恐れがある。
クラウドソーシングプラットフォームを通じて個人等に安価に依頼する手法。
メリット手軽かつコストを抑えやすい
デメリット:制作者のスキルにバラつきがあり、納品物の品質不足や連絡途絶などのトラブルも少なくない
ノーコードツールの活用専用ツールでプログラミングせずに構築する手法。メリット短期間で安く作れる
デメリット:複雑なカスタマイズには限界があり、将来的に一から作り直しが必要になる場合がある。

3. 要件定義

要件定義とは、企画書やヒアリングを元に開発会社と擦り合わせを行い、プロジェクトの基礎や方向性を確定させる工程です。要件定義を元に、アプリ設計やデザインなどを作成します。

要件定義が定まっていない状態で開発工程に入ってしまうと、後工程に大きく影響を及ぼしてしまうため、最も重要な工程となります。

■要件定義書項目

項目内容
背景・目的なぜそのアプリを作るのか、解決したい課題は何かを記載する
ターゲットユーザー年齢、性別、利用シーンなど、誰に使ってもらいたいかを記載する
システム概要システム全体像、使用言語やフレームワークなどを記載する
機能要件主要機能、オプション機能のリストアップする
非機能要件iOS/Android対応するOSバージョン、アプリデザインなど機能以外の要件を記載する
開発スケジュール各工程のスケジュール決定する
テスト要件テスト計画書など記載する

要件定義書の項目について補足をします。

ターゲットユーザー

ターゲットを具体化する最大の理由は、「誰がどんな悩みを抱え、それをどう解決するか」というアプリの軸を明確にするためです。
例えば、年齢・性別・利用シーンを詳細にイメージすることで、以下のような具体的な設計が可能になります。

  • 高齢層がターゲットなら: 視認性を高めるために文字サイズを大きくする。
  • 若年層やエンタメ系なら: 楽しさを演出するためにリッチなアニメーションを取り入れる。

このようにターゲットに最適化されたデザインは、ユーザーの「使いやすさ」に直結します。その結果、ストレスなく快適に利用してもらえるようになり、アプリの継続率向上も期待できます。

機能要件非機能要件

各機能ごとに優先順位付けされた機能要件や、サポートOSバージョンやアプリデザインなど機能には含まれないが要件として必要な非機能要件を定義します。

  • 機能要件:ログイン機能、検索機能、決済機能、データ登録など
  • 非機能要件:処理速度、セキュリティ、拡張性など

4. 設計

要件定義を元に、デザイン設計システム設計テスト設計を行います。
各種設計書は要件定義書としてまとめます。

デザイン設計

ワイヤーフレーム」と「ビジュアルデザイン」の2つのプロセス通して、デザイン設計を行います。

ワイヤーフレーム」とは、設計図のことです。「全体の設計」と「各画面の設計」を行い、画面遷移の流れから、ボタンやテキストの配置までを設計します。

「ビジュアルデザイン」とは、ワイヤーフレームに色や形などの装飾を行なったものです。ワイヤーフレームで骨格を作成し、ビジュアルデザインでブランドカラーや各ジャンルに合った装飾を行います

システム設計

データ設計」や「プログラム設計」を行います。

「データ設計」は、データベースに保持するべきデータ構造を設計書としてまとめます。アプリから通信を行いデータを取得したり、データベースに書き込む際にどんなデータのやり取りをすればよいかを考えて上で設計を行います。

「プログラム設計」は、プログラマーが開発を行う際に必要となる設計です。
各画面の設計やアプリ内のデータの流れなどを設計しておくことで、プログラマーが円滑にプログラミング作業を行うことができます。

テスト設計

「テスト設計」は、テスト工程で何について、どんなテストを行えば良いかを設計します。
各画面で期待通りに動作するか、オフライン状態で動かした時に正しいエラーが表示されるか、などあらゆるパターンを設計書としてまとめます。
あらかじめテスト設計書を用意し、テスト工程に入ることで円滑にテストを進められます。

5. 開発

開発工程は、アプリ画面を作る「アプリ開発」と、サーバー開発を行う「バックエンド開発」に分けられます。デザイン設計書やシステム設計書を元に、開発を行います。

また、要件定義が緻密に行われていない場合、開発工程の段階で問題が発覚し大きく影響を受けます。特に、デザイン設計やシステム設計が正しく行われておらず、開発段階で手を動かしてみると考慮不足でシステムが破綻してしまうケースが起こり得ます。

詳しくは「なぜ要件定義が重要なのか」をご参考ください。

6. テスト

テスト工程では、テスト設計書をもとにテストを行います。

各機能ごとに行う単体テストや、アプリとバックエンドなどシステム全体で行う結合テストなどのテストを行います。
また、各種スマホで表示崩れなどのテストを行なったり、テスト計画書とは別に操作してみるモンキーテストなどを行います。

開発会社内部でのテストだけでなく、依頼元が意図通りに動作しているかを行う受け入れテストも行います。

7. リリース

各ストア(AppStore・GooglePlay)に申請を行う場合、事前に開発者アカウントの発行ストアに載せる説明文やスクリーンショットを用意しておく必要があります。
また、申請しても必ず承認されるわけではなく、何度か審査落ちを得てから申請されることがあります。そのため、リリース目標日の1〜2週間前を目安に申請手続きを行う必要がある点について、ご注意ください。

8. 保守・運用

日々のバグ修正や機能追加、OSアップデート対応、サーバー監視など、アプリをリリースしてから保守運用が必要になります。

なぜ要件定義が重要なのか

要件定義は、システム開発全体の成功を大きく左右します。
要件定義が定まらない中で開発が進んでしまうと、リリース・納品時に「思ったシステムと違う物ができてしまった」と開発の延期や開発費の追加が必要になってしまう場合があります 。
そのようなケースを避けるために、発注者と開発者で一体となって要件定義を進めることが重要になります 。

要件定義とは?

要件定義とは、「何を作るかを、開発者と発注者で100%合意すること」です。

言葉を分解して考えると、よりイメージが湧きやすくなります。

  • 「要件」: 日常的な言葉でいう「注文」です。システム開発なら「マッチングアプリを作ってほしい」という要望を指します。
  • 「定義」: その注文内容を「確定させる」ことです。

飲食店でステーキを注文(要件)し、焼き加減やソースを店員と確認して確定(定義)させる作業と同様に、システム開発でも「どんな機能を、いつまでに、いくらで作り上げるか」を明確に決めることが、要件定義の役割です。

要件定義が緻密にできていないと、全く異なるアプリが出来てしまう

飲食店でステーキを頼む場合、決めること(定義)は焼き加減やソースの種類くらいかもしれません。しかし、システム開発はもっと複雑な「フルオーダーメイド」の世界です。
単に「マッチングアプリを作ってほしい」と注文するだけでは、以下のような重要な情報が抜け落ちてしまいます。

  • 目的: ビジネスマン向けか、趣味の仲間探し向けか?
  • 環境: iPhoneで動かすのか、AndroidやWebブラウザなのか?
  • 納期: いつまでにリリースして利益を上げたいのか?

こうした詰めが甘いと、注文者の意図とは全く異なるアプリが出来上がってしまいます。

「作り直し」は命取り

料理であれば数分で作り直せますが、システム開発には数ヶ月から1年以上の歳月がかかるのが一般的です。後戻りができないため、開発に着手する前に「何を作るか」を徹底的に固めることが、プロジェクトの成否を分けます。
実際、システム開発の約5割は失敗に終わると言われており、その主な原因は「要件定義の不十分さ」にあると指摘されています。

参考: https://business.nikkei.com/atcl/opinion/15/100753/030700005/

外注vs内製 それぞれのメリット・デメリットは

外注と内製のそれぞれのメリット・デメリットについてまとめました。

比較項目外注内製
初期コスト低い(機材や採用費が不要)高い(採用・教育・設備投資)
ランニングコスト高い(継続的な保守費用が発生)低い(給与等の固定費のみ)
開発スピード早い(体制が整っている)遅い(チーム作りから始まる)
柔軟性低い(契約・見積の変更が必要)非常に高い(即座に反映可能)
ノウハウ蓄積残らない(ベンダーに依存)蓄積される(自社の資産になる)
品質管理高い(ベンダーに依存)低い(高くするまでに時間がかかる)
  • 外注のポイント:時間とお金をかけずに質の高いアプリを作成できる、一方コミュニケーション不足や要件定義が精密に行われていないと期待外れのアプリが完成してしまう場合がある
  • 内製のポイント:柔軟性やノウハウの蓄積に期待ができるが、エンジニアの採用・教育などにより時間とコストが大きくかかってしまう

アプリ開発費用の相場は300万円から

アプリ開発費用の相場は300万円が中央値となります。
規模別のアプリ開発費用は以下の通りです。

  • シンプルなアプリで100万円〜
  • 基本的なアプリで300万円〜
  • 高機能なアプリで1000万円〜

以下の記事に詳しく紹介しております。

アプリの開発費用相場は300万円|アプリ開発費用の相場を徹底解説

おわりに

本記事では、アプリ開発を外注する際のポイントや、アプリ開発の流れについてご紹介しました。

効率を優先してスピード感のある開発を目指すなら「外注」、自社にノウハウを蓄積し柔軟な改善を繰り返したいなら「内製」といったように、それぞれの特徴を理解することが大切です。自社の目的やリソースに最適な選択をすることが、着実な成長を見据えた長期的なアプリ開発へと繋がります。

弊社、株式会社AppBellでは、企画から要件定義、リリースから保守運用までワンステップでのアプリ開発に対応しております。代表は、アプリ開発に約10年間第一線で携わっているため豊富な実績や、FlutterやAIなどを活用した効率の良い開発手法を取り入れており初めてのアプリ開発であってもお客様に寄り添いご一緒に並走させて頂きます

アプリ開発外注先をお探しの際は、ぜひスマートフォンアプリ開発会社の株式会社AppBellにお気軽にお問い合わせ下さい。

アプリの開発費用相場は300万円|アプリ開発費用の相場を徹底解説

アプリ開発費用は一体いくらかかるのかご存知でしょうか?
結論として、アプリ開発費用の相場の中央値は300万円となります。
平均値が420万円とアプリ規模や、アプリ機能によって価格の変動し、決して安くない金額がかかることが分かりました。

本記事を読むことで、様々なアプリの開発費用の相場や、アプリ開発にかかる内訳、開発費用を抑えるためのポイントなどを解説し、あなたの想定しているアプリの開発費用のイメージがつかめます。

参考: https://imitsu.jp/cost/app-developer/#SH8CRNmJVn

【規模別】アプリ開発費用の相場は300万円から

規模別のアプリ開発費用は以下の通りです。

  • シンプルなアプリで100万円〜
  • 基本的なアプリで300万円〜
  • 高機能なアプリで1000万円〜

シンプルなアプリ

特定の機能に特化したアプリや、情報表示がメインのアプリなどが該当します。

  • 社内用アプリ:自社固定形式フォームの資料を、カメラで読み取り資料を作成する等の業務効率アプリ
  • カタログアプリ:自社商品の一覧を表示するアプリ

基本的なアプリ

ユーザー管理が必要なアプリや、データベース管理が必要なアプリなどが該当します。

  • マッチングアプリ:ユーザー登録、チャット機能、プロフィール編集、プッシュ通知などの機能があるマッチングアプリ
  • ECアプリ:商品一覧、カート機能、決済機能、注文履歴管理などの機能があるECアプリ

高機能なアプリ

独自アルゴリズムを持つシステムや、外部機器連携など高度な技術が必要になるアプリなどが該当します。

  • 大規模SNSアプリ:独自アルゴリズムによるマッチングや、複雑なレコメンド機能、膨大なユーザー同時接続数に耐えうる設計などの機能を持つSNSアプリ
  • IoTアプリ:スマート家電や独自デバイスとBluetooth通信による連携を行うアプリ
  • 金融系アプリ:銀行口座連携や高度なセキュリティ設計が必要となるフィンテックアプリ

【ジャンル別】マッチングアプリの開発費用は200万円から

各ジャンルの費用相場は以下の通りとなります。
多機能を求められるアプリや、セキュリティが強固なアプリは工数がかかり、その分開発費用が大きくなります。

  • 社内用業務効率化アプリ:100万円〜
  • SNSアプリ:200万円〜
  • マッチングアプリ:200万円〜
  • ヘルスケアアプリ:300万円〜
  • 学習アプリ:300万円〜
  • ECアプリ:300万円〜
  • 金融アプリ:1000万円〜

【機能別】ログイン機能は40万円

機能別の費用は以下の通りとなります。
実際にアプリに組み込む際には、詳細要件やアプリ画面数などによって費用に変更があります。

機能名内容の目安概算費用(万円)
会員登録・ログインメール・SNS連携(Google/Apple等)40 〜 100
プロフィール編集ユーザー情報の登録・変更、画像アップ20 〜 50
お知らせ一覧・詳細運営からの通知表示20 〜 50
検索・フィルタキーワード検索、カテゴリ絞り込み40 〜 100
決済機能クレジットカード決済、Apple/Google課金80 〜 200
プッシュ通知サーバー側からの個別・全体通知送信40 〜 80
チャット機能1対1、またはグループチャット100 〜 300
お気に入り・いいねコンテンツの保存、リアクション20 〜 50
口コミ・投稿テキストや写真の投稿、評価80 〜 150
地図・位置情報現在地の取得、地図上へのピン表示50 〜 120

アプリ開発費用の内訳

アプリ開発費用の内訳は、大きく分けて5つの工程があります。

  1. 要件定義・設計(20%)
  2. 開発(50%)
  3. テスト(15%)
  4. リリース
  5. 保守・運用(15%)

1. 要件定義・設計

要件定義とは、どんなアプリを作りたいかを明確にし、開発会社と要件を擦り合わせる工程です。
要件定義で擦り合わせた内容を元に、開発会社がシステム設計やアプリのデザインを作成します。
要件定義・設計が、全工程の中で1番重要な工程です。
システム開発の約5割は失敗していると言われております。
その中でも主な原因としてあげられているのが、「要件定義が不十分」だったということです。
そのため、要件定義・設計ではある程度の予算や時間をかけて行うことが大切です。
システム開発費用の20%の割合がかかることが一般的です。

参考: https://business.nikkei.com/atcl/opinion/15/100753/030700005/

2.開発

要件定義書や設計書を元に、システム開発を行います。
システム開発では大きく2つの工程に分けられます。

  • フロントエンド開発(アプリ画面の開発)
  • バックエンド開発(アプリ通信先のサーバーの開発)

開発期間と開発費用ともに一番かかる工程となり、システム開発費用の50%の割合がかかることが一般的です。

iOSとAndroidをネイティブ開発する場合、本来はそれぞれのシステム開発が必要になります。
しかし、弊社が得意としているFlutter等のクロスプラットフォームを使うことで、1つの開発でアプリを作ることが可能(ネイティブ開発が必要な場合もあります)になり、システム開発費用を抑えることが可能になります。

3.テスト

開発完了後にテストを行います。
あらかじめテストケースを洗い出し、テスト仕様書などを元にテストを行います。
ここで出たバグを修正し、再度テストを行う工程を繰り返し、アプリをブラッシュアップしていきます。
テスト工程は、システム開発費用の15%の割合がかかることが一般的です。

4.リリース

テスト工程が完了したら、アプリをリリースします。
Apple及びGoogleのストアにアプリをリリースする際に、必ず開発者アカウントを発行する必要があり費用が発生します。

  • App Store:$99(毎年更新)
  • Google Play Store:$25(初回のみ)

また、アプリストアの申請は開発会社が代行して行う為、代行手数料がかかります。
iOSとAndroidの両方を合わせて約10万円かかることが一般的です。

5.保守・運用

詳しくは次の見出しで説明しますが、アプリ開発は作って終わりではなく、運用していく中でサーバー費用やOSアップデート費用など様々なランニングコストがかかります。
保守・運用費用として、システム開発費用の15%の割合がかかることが一般的です。

アプリ開発費用だけではなく、ランニングコストもかかる

ランニングコストとして以下の費用がかかります。

  1. 開発者アカウント登録料金(iOS・Android)
  2. OSアップデート費用
  3. SDK・API利用費用
  4. サーバー費用
  5. マーケティング費用

1. 開発者アカウント登録料金(iOS・Android)

先ほど説明の通り、開発者アカウントの登録が必要になります。
Appleは毎年更新時に$99かかるので注意が必要です。

  • App Store:$99(毎年更新)
  • Google Play Store:$25(初回のみ)

2. OSアップデート費用

iOS及びAndroidは年に1度、OSのバージョンアップがあります。
それに伴い、以下の理由からアプリの改修が必要になります。

  • 新しい端末(新しいOS)上で古いアプリが使えなくなる恐れがある
  • アプリアップデートのストア申請時にリジェクト対象となりうる
  • セキュリティ維持の脆弱

これらを対応する場合、iOSとAndroidの両方を合わせて約10万円かかることが一般的です。

3. SDK・API利用費用

アプリ開発を行う上で外部サービスと連携し、アプリを構築することが一般的です。
外部サービスが開発者向けにサービスを公開していることを、APIやSDKと言います。
例えば、位置情報アプリを開発する際にGoogleに対してAPI使用料を支払うことで、アプリにGoogleマップを組み込むことが可能になります。
マップ機能を1から開発する場合、大きな工数がかかりますが、外部サービスのAPIやSDKを利用することで使用料はかかりますが、工数をかけずにアプリを開発することができるメリットがあります。
SDK・API利用費用は各種サービスによって異なりますので、各種サービスのHPをご確認下さい。

4. サーバー費用

通信を行うアプリを開発する場合は、サーバー費用がかかります。
主な変数として、ユーザー数・データ通信量・データ蓄積量によってサーバー費用が大きく変わります。
0円〜約数万円かかることが一般的です。
リリースしたばかりの新規アプリ等ユーザー数が少ない状態であれば、サーバーの無料枠内に収まる場合もあります。

5. マーケティング費用

開発費用とは別に、マーケティグ費用をかけてユーザー認識やユーザー獲得を行う場合もあります。
システム開発費用の20〜30%をかけることが一般的です。

参考: https://dojobusiness.com/blogs/news/mobile-app-marketing-cost

アプリ開発費用を抑える5つの方法

  1. Flutterに強みのある開発会社に依頼する
  2. 実績のある中小企業に依頼する
  3. MVPで開発を行う
  4. 見積もり時にアプリの要件を明確化する
  5. 補助金を活用する

1. Flutterに強みのある開発会社に依頼する

通常、iPhone(iOS)とAndroidのアプリを両方作るには、それぞれの開発工程が必要です。
しかし、Flutterなどのクロスプラットフォーム技術を使えば、1つのソースコードで両OSに対応可能になります。これにより、開発工数と費用を最大で約50%削減できる場合があります。
Flutterに精通した開発会社を選ぶことは、もっとも直接的なコストダウンに繋がります。

2. 実績のある中小企業に依頼する

開発費用の大半は人件費です。そのため、関わる人数が増えるほどコストは膨らみます。
大手企業は役割が細分化されており、1つの案件に多くの人員を投入する傾向がありますが、中小企業は1人複数役で対応することが多いため、プロジェクト全体の人数を最小限に抑えられます。
少数精鋭によるコスト削減を狙いつつ、品質を担保するために開発実績の豊富さを重視して選定するのがポイントです

3. MVP開発を取り入れる

MVP(Minimum Viable Product)とは、必要最小限の機能でリリースし、ユーザーの反応を見ながら改善を繰り返す手法です。
初回リリース時に機能を盛り込みすぎると、開発期間とコストが膨らむだけでなく、ユーザーのニーズからズレてしまうリスクがあります。
まずは「必須機能」に絞って早期にリリースしましょう。素早くフィードバックを得ることで、費用を抑えつつ本当に求められるアプリへと成長させることができます。

4. 見積もり時にアプリの要件を明確化する

開発会社への見積もり依頼前に、「何を作りたいか」を具体化しておくことが重要です。
要件が曖昧なままだと、リスクを見込んだ高めの見積もりになったり、開発が進んでから「イメージと違う」といったトラブルが発生しやすくなります。
初期段階で要件を固めることで、見積もり精度が向上し、追加費用の発生や無駄な手戻りを防ぐことができます。

5. 補助金を活用する

アプリ開発で補助金を活用することもできます。

補助金名説明
ものづくり補助金これまでにない革新的なサービスや試作品の開発(オーダーメイドのシステム構築など)に活用できる、上限額の大きい補助金
新事業進出補助金コロナ禍以降の市場変化に対応するため、既存事業とは異なる「新分野」への進出(DX化や業態転換など)に伴う開発を支援するもの
IT導入補助金ゼロから開発するのではなく、既に世にある登録されたITツールや既存アプリを導入して業務効率化を図る際に利用できる補助金

おわりに

本記事では、アプリの開発費用相場について様々な視点からご紹介しました。
アプリ開発を成功に導くため・アプリ開発費用を抑えるためには、まず開発を依頼する前にアプリの要件を明確化してから、開発会社に相談することで期待に沿ったアプリを構築することが可能になります。

弊社代表は、約10年間アプリ開発の第一線に携わっており、豊富な開発実績を持っております。
また、弊社は少数精鋭でFlutterを用いたアプリ開発を行なっているため、余計なコストを抑える環境が整っています。
無料相談や要件定義から開発、保守運用まで一貫してお客様に寄り添い、初めてのアプリ開発であっても丁寧に並走させて頂きます。

ご興味がありましたら、ぜひスマートフォンアプリ開発会社の株式会社AppBellにお問い合わせ下さい。